メスキータ展@東京ステーションギャラリー
すあまです、こんにちは。
大型の台風が近づいていますね。被害が出ないことを願うばかりです。
私の住む地域は今のところ晴天です。
お盆休みが取れましたので、東京ステーションギャラリーに「メスキータ展」を観に行きました。
入口
メスキータの作品がこれだけまとまって日本で展示されるのは初めてのことです。
そもそも、メスキータって誰?ってくらい日本ではマイナーかも。
メスキータとは?
画家、版画家、また装飾美術の分野でデザイナーとして活躍したオランダのアーティスト。その一方で、美術学校の教師として多くの学生を指導。
M. C. エッシャーはメスキータの生徒でした。
ユダヤ人であったメスキータは、1944年に強制収容所に送られ、そこで家族もろとも殺されました。残された作品は、エッシャーや友人たちが持ち帰って命懸けで保管し、展覧会を開催します。
近年、メスキータの作品は評価が高まっています。
展覧会では、デッサンが版画になり、版を重ねるたびに削ぎ落とされたり、足されたりして作品が変化していくさまがよくわかり興味深かったです。
また輪郭線を全く彫らず、細い彫りや深い彫りの使い分けで立体感を出すなど、表現の仕方もあらゆる方法を試していました。
私が特に気に入ったのは、動物や植物の版画です。
こんな表現ができたらいいなあ〜と感心するばかりでした。
ぜひ実物を感じて頂きたいですね。
そうそう、シマウマの作品があったのですが、横に、
メスキータは生徒に「シマウマは生ける木版であるから、それを木版にすることは作家として自制せねばならない」と説いていたが、後日メスキータの作品に”シマウマ”という木版画があるのを知って驚いた。
というエッシャーの証言があって、ウケてしまいました。
公式HP
会場の中の作品は撮影禁止でしたので、ポスターの写真だけしか取れませんでしたが、カッコいいでしょう!
東京ステーションギャラリーでの展覧会は、8月18日(日)まで。
巡回の予定はこちら。
東京ステーションギャラリーについても少し写真を。
このギャラリーは、東京駅ができた当時のままのレンガがそのまま使われており、
重要文化財となっています。
重要文化財の中に展示室があるのですよ。
東京駅丸の内口を出てすぐの場所ですが、意外と知られていないかもしれませんね。
ではまた。お読みいただきありがとうございます。